はじめての家庭菜園だった今年、育てたい野菜を、育てたい場所で栽培してきました。
間引き不足や虫対策なんかで失敗した野菜もありますが、それなりにおいしい野菜がとれて幸せな毎日です。
夏を終えて、多くの野菜を撤収するこのタイミング、次に何を植えようかと楽しく調べ物をしていますが、今度はどこに何を植えてもいいというわけにはいかないよう。
今回は、野菜の連作障害について、野菜の先輩方の声や調査の結果をまとめていきます。
目次
連作障害という言葉を知らなかった…
私はそもそも「連作障害」という言葉を聞いたことがありませんでした。
連作障害とは簡単にいうと、同じ場所で同じ野菜を育てると、野菜がとれにくくなったり、発育が悪くなったりするというようなこと。
もう少し詳しく確認すると…
連作障害のしくみ
連作障害が起こる土壌になってしまう原因は以下のふたつ。
- 野菜それぞれの発生しやすい病害虫や菌が土壌に増える
- 野菜が必要とする養分がかたよって不足する
ひとつめは同じ野菜を植えることで、前回増えてしまった病害虫や菌がつきやすくなってしまい、病気にかかりやすいというもの。
ふたつめは野菜に必要な養分が、前回の栽培で土から吸収されてしまっており、土の養分にかたよりが起こることで発育が悪くなるというもの。
同じ野菜を同じ場所でつくると、悪条件が重なっていってしまうのですね。
連作障害が起こる条件
「同じ野菜」といっても、全く同じものをさけるだけでは足りないようです。
連作障害が起こる条件は、同じ科の野菜を栽培期間をあけずに同じ場所に植えること。
育てたい野菜が何科なのかを知って、栽培期間をあけることが肝心なのですね。
ちなみに私はじゃがいもがナス科だということを知りませんでした…
連作障害に注意が必要な野菜の種類
連作障害が起こりやすい野菜では、特に植えつける場所に注意する必要があります。
たとえば以下の野菜は連作障害を起こしやすい野菜なので、同じ科の野菜を同じ場所で育てるのは避けたいですね。
- ナス科 … ナス、トマト、ピーマン、じゃがいも
- マメ科 … エンドウ、インゲン、ソラマメ
- アブラナ科 … 白菜、キャベツ、ダイコン、カブ
- ウリ科 … キュウリ、スイカ、メロン
逆に連作障害を起こしづらい野菜には、アスパラガスやかぼちゃ、ニンジンなどがあります。
連作障害を起こさないためにできること
植える野菜をローテーションする
同じ科の野菜を連続して植えないように、ローテーションして植えるという話はよく聞きます。
ですが、ナスは7年以上期間をあけなければならないなど、長期間にわたって同じ場所で育てられない野菜があります。
ローテーションの方法は、狭い場所での栽培では限界がありそうですね…
とはいえ、連続して同じ場所に同じ科のものを植えないというのは基本の考え方です。
接ぎ木苗から育てる
接ぎ木苗で育てると、連作障害にもなりづらいという仕組みがあります。
実は、接ぎ木苗についても私はまだよくわかっていません…
簡単にいうと、野菜の枝を別の野菜につないで育てることで、病害虫に強い野菜をつくる方法。
接ぎ木の方法やメリットについては、また別の記事を書いてここにもリンクをはるようにしますので、しばしお待ちくださいませ…
土を消毒する
太陽光や消毒剤を使って土を消毒することで、連作障害のリスクを低くしてくれます。
コンパニオンプランツを植える
違う種類の植物を近くに植えることで、病害虫に強くしたり、成長を助けたりすることができることがあります。
たとえば…
キュウリの近くにコンパニオンプランツとしてネギを植えると、ネギについている菌の効果でキュウリのつる割病を防ぐことができる。
というようなことです。
コンパニオンプランツについても調べるとおもしろそうなので、またあらためて別の記事を作成予定です。
連作障害について考えてみると、いつ・どこに・なにを植えたのか、記録しておく必要がありそうです。
おいしい野菜を食べるための、家庭菜園でやるべきことはたくさんあるのですね…
うちはローテーションだけでは対応できない狭い庭なので、消毒やコンパニオンプランツも取り入れてできる対策を行っていきたいと思います!