北海道で家庭菜園をしている親戚のおばさんから、生ごみで肥料をつくっているとの情報をいただきました。
「うちでもやる!!!」
ということで、家庭菜園の先輩にも相談しながら生ごみ堆肥・液肥をバケツでつくったので、その方法や結果について書いていきたいと思います。
目次
生ごみ堆肥の基礎知識
そもそも堆肥とは…
堆肥は、微生物によって有機物を発酵させたもののことで、肥料の一種です。
ホームセンターによく売られているものでいうと、腐葉土や牛糞堆肥などがあてはまります。
堆肥の特徴や種類に興味がわいた人は、こちらの記事で詳しく説明していますので、あわせて確認してみてください。
生ごみ堆肥ができるしくみ
生ごみをバケツに入れて、EM発酵促進剤をふりかけ待っていると、生ごみが堆肥に!
どういうしくみなんだろうと思いますよね。
EM発酵促進剤は、EM菌(有効微生物群)のことだそうで、野菜を発酵させ肥料化する特徴があります。
EM発酵促進剤を振りかけた野菜はバケツの中で発酵し肥料になるのですね。
生ごみ堆肥のメリットデメリット
メリット
我が家での一番のメリットは「楽しい!」です。
それから、現在庭の畑には化成肥料ばかり使っていますが、少しずつ有機肥料に切り替えてみたい欲があり、その第一歩になるかな、という思いもあります。
今回の取り組みではバケツも小さくひとつだけなので、「生ごみが減る」というようなメリットにまではつながっていません。
デメリット
デメリットは今のところ感じていません。
冬に取り組んだこともあり、においや虫の問題にも悩まされませんでした。
ですが今後はそんな問題にも直面するかもしれないので、におい・虫問題についてもこのあと触れていきますね。
生ごみ堆肥づくりのために用意したもの
バケツ
EMエコペール(グリーンパル)
選んだのはEMエコペール#12。
ただし、公式サイトが確認できなくなってしまったので、今後通販サイトなどで手に入れられるかどうかも不明です…
(2018年3月現在、楽天やamazonで販売されているのを確認できました)
ホームセンターで似たような商品も販売されています。
発酵促進剤(ボカシ)
EM生ゴミ発酵促進剤(アイリスオーヤマ)
なにも考えずにホームセンターで目についたものを購入。
通販でも購入可能です。
始める前に注意点を…
バケツに入れていいゴミ・悪いゴミ
生ごみ堆肥をバケツでつくるのなら、おすすめなのは野菜に限ってバケツに入れる方法。
もう少し細かく「あれは大丈夫、これはダメ」というのがあるのかもしれませんが、野菜だけなら失敗率も低いそうです。
特に入れたくないのは、塩分が多いもの、既に腐り始めているもの。
におい問題は?
生ごみ堆肥バケツの中で、発酵がうまくすすめば、甘酸っぱいいいにおいがしますが、失敗するとにおい問題も大変なようです…
生ゴミ堆肥づくり専用の蓋つきバケツを使うのがおすすめで、対策としては「失敗しない」…なんて、プレッシャーですよね。
EM発酵促進剤を多めに振りかけたり、生ごみは出たらすぐに入れるなどの対策で、生ごみ堆肥づくりを成功させていきたいと考えております…
虫対策
虫対策としても、蓋をしっかりしめて悪臭をさせないこと。
悪臭が漂っているとコバエが寄ってくるそうですが、冬の生ごみ堆肥づくりでは問題発生しておりません。
バケツを使った生ごみ堆肥づくりのやり方
我が家で準備した生ゴミ堆肥用バケツは、袋を入れて使うタイプ。
もう少し大きいバケツでは、底蓋つきの二重構造で、袋を入れなくてもいいようです。
ということで、野菜くずを中心にバケツに生ごみを入れ、都度EM発酵促進剤を振りかけます。
既定の量より多めの方が成功率が高いそうですよ。
バケツいっぱいゴミと促進剤がたまったら、蓋をしてそっと見守ります。
これが一次発酵。
時々ガス抜きで蓋を開けてにおいを確認します。
嘘みたいですが、生ゴミから甘くていいにおいがしてきます。
それから、1週間おきにコックをひねって、液肥を抜く作業をするそうですが我が家は待っても待っても液肥が出ませんでした。
ようやく1か月後頃ほんの少し液肥が…
少し過ぎる…
水で薄めてかぼすの木の根元にまいておきました。
さらに1か月待って、そろそろ二次発酵させたい。
ということで、春に栽培予定の畑の土を30センチくらい掘って、生ごみを投入。
二次発酵を待ちます。
って、家庭菜園の先輩に見てもらったのですが、ふつうはもっと茶色く発行が進んでいるそう。
我が家は発酵促進剤が足りなかったのではないかとアドバイスいただきました。
とはいえ、悪臭は出ていないし、土の中で堆肥になってくれるのを待つことに。
ということで、我が家の生ごみ堆肥づくり1回目はこんな感じで終了です。
春にこの畑に野菜を植えるのが楽しみ!